第52章 【チョロ松ルート】ステップアップの方法
「恋愛、恋愛・・・ねぇ・・・十四松にも似たような事言った事あるけど例えば~、相手の事をついつい考えたり一緒にいる時にドキドキしたり胸がギューってなったり、触りたいとか触ってほしいとか・・・キス、したい、とか? かなぁ?」
「うーん、それはわかるんだよね。僕もそうしたいとは思うし、そうは思ってるから」
「んん? じゃあ何が聞きたいの?」
ナス子のアドバイスにチョロ松は天井を見たままも、その内容は当てはまると肯定する。
それならばやはり自分はちゃんと恋愛をしているのではないかと思うが、まだ気持ちはしっくりとはしない。
「なんだろうな、僕自身もわからなくなってるし馬鹿なお前にわかる訳ないのかなぁ」
「ヘーイ! 失礼な事言うんじゃないぞ! 相談しておいてそのオチかコノヤロー!!」
「それに、全く可愛くないし」
「なに? その可愛くないは私の事で当たってるんだよね?!」
もう何が何だかわからないチョロ松はツラツラと意見を述べ始める。
「いや、最初はね? 幼馴染で姉という存在として見てたよ? 見てたけどさ、いつの間にかお互いの趣味を知って、一緒に時間を共有する事が多くなって、沢山二人で人に話せないような事も話せるようになって、親友と呼び合える仲にまでなったよ? それが急にさ、あんな夢なんか見て意識しだして今度は変な薬で思ってもみなかった本音がポロリだよ? ・・・正直、これが本当の気持ちなのかなんなのかわからないんだよね」
「・・・・ん? ん? ん~~~~?」
「お前はカラ松か」
なんとか困っている親友を助けたくて、ナス子は頑張ってアドバイスを考えていたのだが、思いもよらぬわかりやすいカミングアウトプラス、チョロ松からの告白ともとれるそれに思わず顔が真っ赤になった。