第52章 【チョロ松ルート】ステップアップの方法
「・・・とうとう壊れた? 突っ込みのやりすぎ?」
「チョロ松兄さんどうしたの? あ! 野球する?!」
「野球はしないよ、十四松兄さん・・・って、あぁ! なんっでぼくはまた突っ込んじゃうかなぁ、放っておけばいいのにっ!! コイツら本当面倒臭いっ、殺した━━━━━い!」
騒ぐ兄弟達を余所に、チョロ松はまだ公園で思った事を無限に考えていた。
愛とはなんだ、告白とはどんな気持ちでするのか。
「どうしたんだブラザ~、最近おかしくないか?」
ふと焦点を戻すと、鼻と鼻がくっつきそうな距離にカラ松の顔があり、さすがのチョロ松も勢いをつけてカラ松を蹴り上げた。
「うわっ!! なんっだよもう! びっっっくりしたなっ」
「ブフホァ━━━━━━━━━━ッウチ!!」
蹴られたカラ松も後ろにゴロゴロと転がり運が悪い事に棚の角に頭を強打してしまう。
「あ、悪いカラ松・・・」
痛そうに転がるカラ松を見るも、あまり悪いとは思っていなそうな表情である。
「なぁ、お前一体どうしたのチョロ松? もしかしてナス子となんかあったとかじゃ・・・ないよねぇ?」
「はぁ? なんにもないけど」
「でも最近のチョロ松兄さんおかしくない? まるで前の父さんみたいにボーっとしてる事多いし! やっぱり何かあったんじゃないの?」
「・・・・・・・・・・・・・はぁ~」
兄弟達の視線が一つに集まりチョロ松を見ると、チョロ松は立っていた姿勢からまた壁にもたれかかり座って仕方なさそうに胸のうちを話す。