第51章 【十四松ルート】ジャンル名:十四松にハマる
「は?」
視界が反転すると、いつの間にか押し倒された状態で自分を見下ろす十四松の顔が見える。
「姉さんとこういう事もしたいんだよ! これって姉さんがこの前言った好きと一緒だよね?」
自分が知らない間に、十四松は大人になっていたのだと押し倒された脳内でナス子は再度理解した。
いつまでも可愛い弟で姉という訳じゃなく、今の二人は男女の幼馴染と言う関係に変わっていっているのではないだろうか。
「じゅ、十四松待って・・・これ以上は・・・」
「ずっとしたいって思ってるんだよ? キス以上の事も」
そう口を開くと、顔を耳に近づけられ耳をペロリと舐められた。
「ん・・・っ、馬鹿! やめてよ、くすぐった・・・んんっ」
「あは、姉さんはホントに耳が弱点なんだね! スッゲー可愛い!!」
困惑したような、照れ臭いような、恥ずかしいようなこんな状態なのに、十四松を無理やり退かそうと思えない自分はもう認めざるを得ないのだと思いナス子は決心する。
「十四松、聞いて・・・んん・・・ん・・・おい!」
「えー? なに?? 耳舐めるの楽しいから聞こえなーい!
必死に言葉を紡ごうとしても、十四松の耳攻めに合い上手く言葉が喋れない。
耳を弄られる刺激につい十四松の服を掴んでしまい息が荒く漏れてしまう。