第51章 【十四松ルート】ジャンル名:十四松にハマる
「十四松、あのね・・・もう、私の大好きと十四松の大好きって違うんじゃないかな・・・・」
「姉さんはボクの事を幼馴染で弟として見てるって言いたいんでしょ? でもボクは違うよ?」
いつもは大好き、キスしようばかり言う十四松だが・・・何故だかはわからないが、今日は真面目にナス子の目を見て口を開く。
いや、口はいつも開きっぱなしなのだが。
そして、少しいつもと言い回しさえも変えてきたのだ。
やはり十四松と言うジャンルは難しい!
「え、あの・・・急に真面目になってどうした、の?」
「そろそろちゃんと本気で言おうと思って、いつもだって本気だったけどー、あれじゃ伝わらなかったからもっとちゃんとした言葉で言うね?」
十四松の様子につい固唾を飲んでしまうも、何故私達は二人で布団の上で正座をしているのかと謎ではあるが、とりあえず場所ではなく今の会話をなんとかしなければとナス子は首を振って思い直す。
「姉さん、あのさ・・・僕は姉さんに笑って欲しいって言ったでしょ? でもそれはボクが一番笑わせてあげたいって思うし、これからもずっと一緒に居たいって思ってるよ? ボクはね、姉さんが思ってるような可愛い弟じゃなくて、男だって事をわかって欲しいんだよ」
「う、うん」
それはもう先ほどの脳裏に浮かぶ十四松達が証明してくれている為、否定しようにも上手く否定する言葉が浮かばないナス子は、まっすぐに向けられた十四松の瞳から目が離せないでいた。
「だからね、本当は━━━━━━━━━━・・・」