第51章 【十四松ルート】ジャンル名:十四松にハマる
相手が幼馴染で弟だからこそ、それは許されるのだが、最近の十四松はすぐにキスをしたがる。
先にそれだけは言っておこうと言葉をすっぱくして伝えた。
「別に待っててくれるのはいいけど、私が寝てる間に絶対にキスはしない事! いい? キスはしないんだよ? 絶対だよ?!」
「イエッサー! 起きてからするねー!!」
「いや・・・そういう訳でもなくてね?」
ナス子の言葉に敬礼をすると、バットで無理やり開けた扉から中に入って行く。
「あ、ちょっと私より先に入って行くなって~」
中に入ると、嬉しそうに鳴きながら近づくミケ子が十四松の足にすり寄ってくる。
そんなミケ子にニパリとした表情を向けるとミケ子も目を合わせ嬉しそうに尻尾を揺らした。
「あ、ミケ子おはよう! ミケ子も今から寝るの? 起きたらミケ子も一緒に遊ぼうねっ」
ミケ子を抱っこして顔と顔を擦り合わせる仕草を、目を擦りながら見ていたナス子もついつい微笑ましくなってしまい口端が上がってしまう。
「二人共仲良しだねぇ~、いい事だ!」
「え? 姉さんとボクも仲良しでしょ? ほら」
その言葉と共に十四松はミケ子を下ろすと、今度はナス子の手を引き自分の頬とナス子の頬を擦り合わせた。
「わわっ、なに突然! 十四松はいつから猫になったワケ?!」
擦り合わされた頬が恥ずかしくなり、相手の顔を押し返すも、腰を抱かれると離れられずにくっついてしまう。
このまま顔をズラすと唇が触れてしまいそうなので動けなくなってしまったナス子は、眠かったハズなのに朝からの激しいスキンシップにドキドキと感情が昂ってしまった。