第50章 【カラ松ルート】レンタル彼女、始めます
肩を揺らして笑いを堪えていたナス子だが、カラ松の突っ込みについに噴き出し、声を出して笑い出してしまう。
「くっくっ・・・・っふ、あはははっ!・・・・ぶふっ、ごめっ・・・・くっ・・・・うぶっふふっ・・・っ」
そんなナス子を、カラ松は目を細めて睨みつける。
「真剣に聞いてくれと言っただろう・・・・! ひどいぞ、人が必死に告白をしているというのに!」
「こ、告白っ? っ誰が、誰に・・・・っ?」
未だ笑いを堪えきれない様子のナス子に、カラ松は思わず立ち上がり両手でジェスチャーをしながら必死に言葉を続ける。
「俺っ、松野カラ松が、お前っ、ナスナス子に、だ! こんなこといちいち言わなくてもわかりきっていることだろう・・・!」
そう言って思わず大きな溜め息をつくと、やっと笑いがおさまったナス子も立ち上がり、カラ松と視線を合わす。
「ねぇ、カラ松・・・・・・・それさ、告白っていうか、プロポーズなんじゃないの?」
「へ、え?! そっ、そう、なのか? ・・・・・・・あー・・・・ん゛ん゛っ、俺はそうとってもらっても一向に構わないぞ・・・! どうせいずれはそうなる予定だ」
「そうなる予定って?」
「だ、だから・・・・っいずれは結婚して、二人で家庭を築く予定━━━━・・・・だから、何故さっきからニヤニヤと笑っているんだっ、もしや俺をからかっているのか?! いくら何でもこの場面でそれは傷つくぞ?!」
終いには涙目になり、まるで子供が駄々をこねる時の様に両拳を体の前で上下に振り声を荒げるカラ松に、そうは言われてもやはり笑みが零れてしまうのを抑えられない。