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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第50章 【カラ松ルート】レンタル彼女、始めます



「・・・・・・ごめん、一松・・・・・・私も、カラ松とちょっと話したいことがあるんだ・・・・・・」

 握られた手を見つめながら一度ぎゅっと握り返すと、一瞬の間の後、今度は驚くほど呆気なくその手は離れた。
 思わず一松を見上げると、廊下の灯りの逆光でよくは見えなかったが、その顔は笑っているように見えた気がした。

「・・・・・・そうだね・・・・・・それがいい・・・・・・」

 力なくぶら下がっていた両手をポケットに入れ直し、一松は一度目を閉じると、大きく息を吸い、来た道を戻ろうと踵を返す。

「・・・・・・━━━━━ おい、カラ松」

「・・・・・・なんだ」

「あんまりそいつ・・・・・・・・泣かせんな。クソが・・・っ」

 そう吐き捨てるように言って、猫背の背中は夜の闇へと溶け込んで行った。
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