• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第50章 【カラ松ルート】レンタル彼女、始めます


 
 あくる日。
 連休の貴重な一日を掃除と片付けで使ってしまったナス子は、しばらくの買い溜めをするべく仕方なく外出をしていた。

 だがいつもと違うのは、髪を整え、化粧をし、余所行きの服に身を包んでいるところだ。

 なんとなく、いつもの格好で外出をするのは気が引けた。

 そうなると少し足を伸ばしたくなり、普段行かない大型スーパーまで行こうと車を走らせると、後姿だけで誰とわかる人物を見つけ、車を道路の脇に寄せて車中から声を掛ける。

「おに~いさん、お出かけですか~?」

 突然声をかけられて驚いた相手は、冷や汗をかきながら振り向き、一瞬の間の後、声の主が誰かを認識すると、安堵の溜め息をもらした。

「・・・・・・急に車から話しかけないでくれる? ・・・・・・誰かと思ったわ」

 低い声でそう言い、一度逸らした視線をまたナス子へと戻す。

「お前こそ珍しいね、どこへお出かけで? お嬢さん」

「うははは、お互い出不精だからね~。ちょっと遠くの大型スーパーまで行こうと思って」

「あっそう・・・買出し?」

「あったり~。よろしければご一緒しません? それとも何か御用事が?」

「・・・・・・別に、ないけど・・・・・・言っておくけど荷物は持たないからね」

「うぐっ・・・・・・りょ、了解ですっ・・・・・・」

「ひひっ・・・・・・ま、気が向いたら多少は持ってやるよ」

 一松は助手席のドアを開け席に座ると、ちゃんとシートベルトを締めて前を向く。
 車を出し、目的地に向かう。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp