第49章 【一松ルート】マイナス端子の恋
チョロ松は残念そうな表情でナス子を見ると、一つ手助けのように提案を口にした。
「一松なら今出かけてるから家にいないけど、夕方には飯もあるし帰ってくると思うよ。今日仕事がないなら来れば?」
「うん、今日休みだから・・・行く、行くよ私! 嫌われても会いたい」
「うん、まぁフラれたらどんなに残念なお前でも胸くらいは貸してやるよ。 なんなら予約しとく?」
「あのねぇ、いつも一言余計なんだけど?!」
泣きそうな顔から、フフっとナス子から笑顔が戻ると、チョロ松は複雑そうにも一緒に笑った。
一松の気持ちは、自分も知っている。
フラれることなどありえないだろう・・・・・・。
そう思いながらも、少しだけ期待をしてしまっている自分の往生際の悪さに、思わず乾いた笑いが漏れたのかもしれない。
「━━━━やっぱお前はバカみたいな顔してる方がいいよ、泣きそうな顔なんて不細工だし!」
「うっさい!! ・・・・でも、ありがと、チョロ松大先生!」
今日は、泣けるラノベでも夜通し読んで何も考えないようにしてやる━━━━━━
そう思ったチョロ松だった。
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