第47章 【おそ松ルート】今こそ全ての想いを・・・
検索ボタンをタップし、一覧がズラリと表示される。
ページを開いていき、その内容に目を通していく。
自分でもやはり・・・と思ってはいたが、いざこの項目を見ていくと、恐ろしいほどに当てはまってしまう。
ふいに保存された写真一覧を開くと、いつの間に撮られたのかわからない、以前おそ松と一緒に行った遊園地の写真をただただ見つめた。
おそ松の肩に頭を乗せて眠る自分、そして・・・自分の肩を抱き画面越しに笑うおそ松。
まるで本当のカップルのようだ。
電源ボタンを押し、暗くなった画面に自分の顔が映る。
わかっている・・・・・・というか、わかった。
信じられないのは、おそ松の言葉ではない。
信じられないのは━━━━・・・自分だ。
私なんかを、誰かが愛してくれるはずがない━━━・・・
そんなふうに思ってしまう。
ひとえに、自分の自信のなさから生まれる否定的な感情。
わかってはいるが、どうしてもそう思ってしまう。
スマホを伏せて、背もたれに体重をかけフロントガラスから見える狭い空を見上げる。
「・・・・・・でも、もし・・・・・・もしおそ松が本気で、ホントのホントに言ってくれてるとしたら・・・・・・」
それはおそ松に失礼だし、最低だ。
何より、おそ松にそう思われたら・・・・・・・と思うと、心臓が止まりそうになるほど辛いと感じた。
そんな目で見られたら、死にたくなるほど悲しい。
想像だけで目が潤み、ごしごしと乱暴に目を擦ると、ナス子はエンジンをかけてハンドルを握り、帰路へと着いた