第47章 【おそ松ルート】今こそ全ての想いを・・・
バターン!と近所迷惑も気にせずドアを閉めると、バタバタと走るナス子の足音が遠ざかっていく。
去り際のナス子の言葉に、おそ松は玄関の方を見つめながら目を細め、嬉しそうににししと笑うと、少し離れたところで丸くなっていたミケ子を抱きかかえる。
寝ていたところを妨害され、ミケ子はおそ松を一瞥するが、膝の上に置かれると居心地が悪そうにしつつも、その場に丸くなる。
「・・・なぁ・・・・・・お前のご主人、俺が全部もらってもいいだろぉ・・・?」
その呟きを、膝の上の小さな子猫だけが聞いていた。