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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第47章 【おそ松ルート】今こそ全ての想いを・・・ 


 
 ナス子がそう言うと、おそ松は渋々ナス子から離れる。
 着替えの為に制服を持って寝室に入り襖を閉めながら、溜め息をつくおそ松の様子を見た。

 ピタリと襖を閉め、着替えを始めながら、今見たおそ松の顔を思い出す。
 そのおそ松の表情は、イラついているような、落ち込んでいるような、疲れているような、そんな印象だった。

 着替えを済ませ、襖を開けると、おそ松はコタツに入ってテーブルに顎を乗せ脱力している。

 その様子がなんだか可愛く見えてしまい、ナス子は小さく笑うとおそ松の近くまで歩み寄り、ぽんぽんと頭を撫でる。

「今日はヤケにしつこいねぇ~、わかったよ、何か意図があるにしろ、明日にでもホントに真剣に聞いてあげる」

 ね? と、ナス子がしゃがみこむと、おそ松は視線だけをそちらに向けて呟く。

「・・・・・・何でここまで信じないのぉ? 俺の言うことってそん・・・・・・っなに信じられない?」

「今まで自分が私にして来た事言ってきた事を思い出すことだねぇ~」

「だからそれも謝っただろ~? は━━━・・・もういいよぉ、この会話も今日何回したんだよぉ・・・」

「お互い語彙力がないよねぇ~・・・って、ヤバイ! もう出ないと遅刻しちゃうっ!」

 時計を見て慌てて立ち上がったナス子の手首を、おそ松がパシリと掴む。

「おそ松~~~~っ、ホントに時間が・・・・・・・」

「━━━━━━キスしたい」

「は?」

「キスしたい! いってらっしゃいのキスしてやるよ!」

「あのねっ、急いでるんだからふざ━━━━━━━」

 ナス子が言葉を言い終えるより前に、強く腕を引っ張られおそ松に向かって倒れこむ。
 顎を掴まれ顔を上に向かせられると、有無を言わさずおそ松の唇が重なってくる。
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