第43章 パチンコ警察24時? トド松side
でも今はなんだか違う。
ナス子姉の顔をじっと見てると可愛いしその表情が、動作をもっとみたいと思う自分がいて、絶対に好きにならないとか言ってた自分が嘘をついていたんじゃないかと思えてくる。
けどこれだってこんな状況な訳だしただ僕は姉さんを吊り橋効果な感じで意識しちゃってるのかもしれない。
「ナス子姉、あのさ」
「何、トド松?」
「キス・・・していい?」
僕から出た言葉は正直に言っちゃうと僕自身もビックリした。
だって旅行から帰ってきて現実に目が覚めて、やっぱりナス子姉はダサイと思い直した所だったのに・・・!!
確かめたいだけなんだよ、僕の気持ち━━━━━━。
「え、嫌だけど」
でーすーよーねー!!!言うと思ったけどね!
キスしていいかって弟に言われたら普通はそう答えるよね!
わっかるぅ~!!
「・・・あれ? 姉さん前髪になんかついてるよ?虫かな?」
「え、嘘!? ちょ、取っ・・・んっ!」
下を向いてしまった姉さんを軽い嘘で上に向かせると、僕は姉さんに口付けた。
前みたいに深いキスじゃなくて軽く一度キスをして、一瞬放すともう一度唇を重ねる。
「んっ・・・」
ナス子姉は僕を押し返して、僕もナス子姉から離れた。
顔に熱がこもる。
ナス子姉の表情も困惑したまま真っ赤になっている事に気づく。