第43章 パチンコ警察24時? トド松side
「だって仕方ないでしょ? ナス子姉、外に出る時くらいもっとちゃんと化粧して可愛い服とか着ればいいのに・・・また今日もダサイの着てさ~・・・はぁ」
「二度目の溜息?! いや、ちょっとそこのコンビニ寄るくらいだしさ、その為だけにそんな事する必要ないじゃん?」
コンビニに寄るだけとか言ってるよこの人。
まるでいつもはちゃんとしてますみたいな言い方だ。
いつも僕らの家に遊びに来る時だって、どこかへ出かける時だって割と変わらないよね?
「ちょっと、何考えてるかわかるんですけどぉ? 私だって遠くに行く時はちゃんと化粧するしちゃんとした服も着ます~」
「そう言って旅行中に化粧何回したっけ? ぼくがやらなかったら絶対に一度もしなかったでしょ。服はまぁ、可愛いの着てたけどね珍しく。ま、あれも僕が一緒に選んであげたヤツだし可愛いのは当たり前かぁ~♪」
僕がニヤついてナス子姉の顔を覗き込むと、ナス子姉は何も言い返せない顔で悔しそうに僕を見上げる。
は━━━━━━━、最近兄さん達のせいでストレス溜まってばっかだったし発散出来てちょうどいいなぁ~!
ナス子姉は言いやすいからついつい僕も虐めちゃうんだよねぇ。
「くぅ・・・ムカつくなぁ、言い返せないのがまたムカツク!! 見てなさいよ、いつかちゃんとした化粧してちゃんとした服を着てちゃんとしたレディな姿をアンタに見せつけてやるんだからねっ」
「へぇ~?それは楽しみだね(笑)期待してるよぉ、残念姉さん♪」
そう一言返すと、僕は姉さんに後ろ手に手を振って店の中に入って行った。