第43章 パチンコ警察24時? トド松side
次の日、僕は兄さん達にまた質問攻めを受けないよう一日家を空けていた。
夜になってもまだ家には帰らないでどこかで暇を潰そうと思い今はパチンコ店の前にいる。
今日は出るといいなぁ~・・・
なんて考えながら店に入ろうとすると、背後から背中を叩かれた。
「よーっすトッティ!! 若干久しぶりぃ」
「・・・! ね、姉さん?!」
うわ、最悪だ。
今いっちばん会いたくない人に会っちゃったよ。
昨日兄さん達にあんな事を言った手前、今ナス子姉と二人きりになったこの状況を兄たちの誰かに見られたらマズイ。
絶対に何かしてくるハズ・・・。
僕は慌てて周りを確認すると、周りにウン兄らしき姿はなかったのでホっとした。
「どうしたのトッティ、キョロキョロしちゃって何か探し物?」
「いや、別に探してないし! 今からパチンコに行こうとしてるだけだよ」
「そうなんだ~こんな夜遅くに来るんだねぇ」
原因は姉さんだけどね、と心の中で突っ込むも別に姉さん自体は全く悪くないので黙っておく事にする。
それにしても・・・
上から下まで見るからに今日もダサイ、ダサすぎてある意味イタイ恰好だな・・・しかも靴もシリコンサンダルだし。
ナス子姉はどうしてこうも残念なんだろう、やっぱ僕は可愛くて美人でスタイルが良い優しい娘がいいなぁ~。
ナス子姉の事は好きだけど、どっからどう見ても僕のタイプとは真逆なんだよねぇ~・・・
「はぁ━━━━━━━━━━・・・」
「トド松さん、私の恰好を上から下まで見て大きなため息つくのやめてもらえませんかねぇ?」
あまりに残念で逆に可哀想になるくらいだよ、ほんと。