第43章 パチンコ警察24時? トド松side
「最近おかしくない?! どうしちゃったの一体! 口を開けばナス子姉の話ばっかだし、僕のスマホの待ち受けをカピバラにしたら覗き込んでくるし、しまいにはTVでチンパンジーの特集とかしてると無言でじっと見てるし・・・これアレだよね、どうみてもアレでしょ・・・」
両手を広げて説明する僕を5人の兄がポカンとして見上げてきた。
構わず僕は話を続ける。
「・・・気になってる子をついつい意識しちゃったり、似てる子をつい見ちゃったりと、小学生男子のお決まりの行動パターンだよねっ」
「? 何言ってんのトッティ?」
おかしな物を見る目でぼくを見てくるチョロシコスキー兄さん。
いやおかしいのお前だから!お前らだからぁ!
「なんっで気づかないかなぁー、馬鹿だなー!!は━━━━・・・おかしいよね・・・? もうこれ絶対アレしか思い当たらないでしょ? 僕の口から言うのすっごい嫌なんだけどね? 寧ろ自分で気づいてさっさとカミングアウトすればいいでしょー?! 別に興味とかないけど、こんっ・・・なチラチラチラチラした思春期みたいな行動されたらウザすぎて突っ込まずにはいられないんだけどぉ━━━━━━━━━━?!」
「・・・・・・何が言いたいのトッティ」
「そうだぞブラザー、言いたい事はキチンと口にしないと伝わらないぜぇ?」
今度は一松兄さんとカラ松兄さんだ。
普段一番口に出して言わない奴と口に出しても人に伝わらない人に言われちゃったよっ!
どうしてなのコイツら、なんで言わないわけ?
やっぱ気づいてないって事?!
じゃあ僕が今皆に教えてやるよ!!!
「ズバリ言うよ?言うからね? ハイ、皆聞いて!!」