第42章 【微エロ?】ドリームライジング チョロ松side
「出た、ライジング!!あんまり言ってるとビックバンが起きるからやめてよねぇ」
ナス子もカレーを一口に運び美味しそうな顔をする。
口端にカレーのルーがついてて、ついつい笑ってしまう。
「ふはっ、お前さーもっと綺麗に食えないわけ?」
「ん、なぁにひょおまふ?」
まだ口の中に飲み込んでないカレーがあるので上手く喋れてない。
ほんっと、コイツはダメ人間だなと思うけど、兄弟達以外でも、一緒にいると安心するのは確かなんだよね。
「口の端にルーついてるよ?」
「んー?」
ティッシュをとって口端を拭うが取れてない。
「そっちじゃなくてもうちょっと下の・・・」
「ここ?」
「いや、違う、だから・・・もう、面倒だから貸せ!」
ナス子からティッシュをとると口端を拭ってやる。
すると不意に触れたナス子の唇が指に感じるとまたキスがフラッシュバックだ・・・。
あれは違う、あれは別に他意はないと自分に言い聞かせると元の位置に座る。
なんで僕が手伝ってるのに今日はこっちの方が翻弄されているのかと意味がわからない。
手のかかる子供を見てるだけだってのに、何で僕が・・・こんなにドキドキしなきゃならないのかと。
ナス子はお礼を言うとまた僕らはカレーを食べ始めたのだった。