第42章 【微エロ?】ドリームライジング チョロ松side
「はいはい、いいからお前は他の野菜洗ってくれる?」
「はーい、ありがとう!」
結局料理で持成されるハズだった僕は一緒に参加する羽目になり、二人でカレーを作る。
僕が野菜の皮を包丁で剥いたり、切ったりしていると背後から強い視線を感じる。
「チョロ松器用だねぇ、野菜の大きさも一緒だし凄いよっ」
「いや、普通だからねこれ!?しかも僕いつも料理とかしないから適当なんだけど・・・それだけお前が普段もっと適当って事がわかるよね」
「いらん事を言いますなぁ~、適当には違いないけどさー」
二人で喋りながら作業を続けてると突然隣から小さな悲鳴が聞こえる。
「イ・・・っ!!!」
あ、やっぱ切ったか馬鹿ものめ。
「なんだよどうした?・・・って血凄くない?!何切った訳?!」
「ピーラーでジャガイモ向いてたら滑って指の皮とれそうになった、へこみ~」
いやいや、へこみ~じゃないでしょ。
「お前な、今やってる作業も仕事でも手は商売道具だろ?もっと気を付けろよ、ったく・・・」
ナス子の指をとって僕は何も考えずナス子が傷ついた指先を口に含む。
口の中って殺菌効果あるとか聞いた事あるし。
今手が離せなかったし応急処置みたいなモンでしょ。
あ、鉄の味だ。
「ぉ・・・あ・・・ちょ、チョロ松?」
「何?痛いの?」
僕がナス子の顔を見ると、ナス子はまるで女みたいに顔を隠して下を向いた。