第42章 【微エロ?】ドリームライジング チョロ松side
うん、わかるけどね?わかるけどちょっとは何か言えよコラ!
僕が視線と表情を向けてオーラを放ち訴えているとやっとナス子がこっちを見た。
「チョロ松ー、今日いきなり頼んじゃって本当ごめんって!!しかも泊りまでさせたのは本当のホントに悪いと思ってるよ~~」
やっと反省したかこの女。
僕が頭脳明晰で出来て頼れる男ってのはわかるよ?わかるけどいつも頼みすぎだよねナス子。
こうやって原稿作業に付き合うのももう何度目になるのか・・・。
だからこそナス子は僕に頼ってきた訳だけどさぁー・・・。
特に今日も明日も予定がある訳じゃないし別に構わないけど、まさか貴重な時間をコイツに持ってかれるとはね。
「いいよ、もう。毎回の事だし慣れてきたっていうの?それにこういうのは僕じゃないと頼めないだろ?仕方ないけど付き合ってやるよ、ほんっと仕方ないけど!」
「うぐぅ~~~・・・」
今日のナス子は僕には何も言い返せないだろう。
いつも口も態度もデカいナス子がそう口ごもってるのを見ると少し優越感が出るよね。
「で、ここのセリフなんだけどさ・・・ちょっと文字変えた方がよくない?」
「ん?どこどこ??」
コタツから立ち上がると、目の前に座るナス子が僕の傍により肩越しから覗き込む。
「ここ、この最初の所と・・・途中のコレ、あとここも漢字間違ってる」
「わぉ!ほんとだっ、さすがチョロ松先生!!助かります!」
「ふん、当たり前だろ?僕を誰だと思ってんの?」
少し鼻が高いよね、先生って言われてこういう流れって。
ナス子が隣に座ると、ノートに斜線を入れてセリフを変えていく。
「これならどうかな?」
「うん、これなら別に流れもおかしくないと思うよ」
「はーい、先生!!!」
「うむ、頑張りたまえ」
そしてナス子はまたパソコンの前へと戻って行く。