第42章 【微エロ?】ドリームライジング チョロ松side
まぁ、そういう事で。
ナス子は今度イベントに参加するらしく、新しい話を執筆中らしい。
基本パソコンで描くから僕は内容を確認して日本語がおかしくないかとか、イラストのミスを発見する係。
なんでコイツってこんなに馬鹿で語彙力もないのにイベントとか参加するかなぁ~、しかもサイト通販もしてるし多少儲かってるらしい。
今日はこの前スーパーで話した擬人化モノの新しい設定や話を描いている。
「ふぅ~、ありがとうチョロ松。着替えてきたし髪も綺麗に梳かしてきやした!!」
「普通に生活してたらそんなの辺り前なんだけどね」
僕は机に座りながらナス子のプロットに目を通す。
結構な量だし、ノートも確認して欲しいとか言われたから、結局今日は帰れないだろうと思い、家に電話して泊る事にした。
母さんはちゃんと準備は出来てるかだの、持つもの持ったのかだの、他の兄弟達には秘密にするからだの・・・孫の顔がどーのこーの言い出す始末で慌てて電話を切った。
本当、何でウチの親はいつもああなのか・・・。
確かに僕はナス子にキスした事はあったけど、あれは酒の勢いってだけで単なる姉弟のじゃれ合いだよ?
こんな色気のない女に誰が手を出したいとか思うかねぇ?
ただ幼馴染の家でクッソ面倒臭い原稿の手伝いを無理やりさせられて監禁されてるだけだっていうのに!!
僕とナス子はコタツの上でお互い無言で作業を続ける。
いつもいる子猫はナス子の膝の上で爆睡だ。
いいよなぁ、猫は自由奔放に寝たい時に寝れるし原稿も手伝う事はないし、好きな事出来るしさー・・・。
「はぁ・・・」
コタツに頬杖をついて横目に溜息を吐くと、パソコンで作業していたナス子がチラリとこっちを見る。
しかしすぐパソコンに目を戻す。