第42章 【微エロ?】ドリームライジング チョロ松side
しかし・・・コイツよく働きながらもこんな事出来るよなぁ。
いつもダラダラグータラして基本何もしないで寝てたい女が、珍しく眠る事をせず集中している。
趣味があるとそっち優先したくなる気持ちはわかるけどね、僕も。
そしてまた無言の空間。
僕がノートをめくる音と、ナス子のパソコンを弾いたり、ペンタブで絵を描く音が聞こえるのみ。
二人でいてこんな静かなのも久しぶりだよね、こういう作業してる時はいつもこんな感じだけど・・・旅行の後だからか少し落ち着かない。
僕はチラリとナス子に見られないようノートで顔を隠しナス子を見る。
普段絶対に見る事の出来ない未だかつてない程真剣な表情である。
・・・これくらい大人しくてしっかりしてればもうちょっとマシな女になるんじゃないのコイツは。
って思うけど、部屋を見回してまた溜息が出る。
せめてカラ松を呼ぶ事なく、自分で身の回りの事が出来るようになるまでは無理だと思うけどね・・・。
「お前さ、もうちょっとでいいからカラ松に頼るのやめたら?アイツの場合だから好きでココに来てるとは思うんだけどさ、それじゃアイツの為にもならないしお前の為にもならないんじゃないの?」
「ん~?うん」
聞いてねぇし!!
「もう一人暮らし始めて結構経ってるだろ?そろそろある意味一人暮らしって言う自立じゃなくてこっちの方でも自立を考えてみたらどうなのさ、女として自立するって事でね」
「へ~、そうなの?」
だから聞けよ人の話!!!
「そうだねぇ・・・アッ、レイヤー間違えたああぁぁぁ!」
「お前さっきから俺の話まっっ━━━━━たく聞いてなくない?!」
やっとパソコンの作業を一度止めてナス子が僕を見る。
僕の言葉は一切聞こえていなかったようで首を傾げた。