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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第40章 【微エロ】クソ松の暴走 カラ松side



「実は、その・・・その時に、」

「その時ってどの時ですか?キスした時ですか?触った時ですか?」

「わかっているじゃないか・・・」

「・・・で?」

「その時に・・・ナス子が、いつもより、とても可愛く・・・愛おしく思えたんだ・・・これは、もしや俺は・・・ナス子のことが、好きなんだろうか・・・」

 ナス子のことが好きだとわかっている一松にこんなことを・・・と思わないではなかったが、そんな一松だからこそ、俺は今話を聞いてほしいと思ったのかもしれない。

 本来なら、俺はブラザーの恋路を応援しなければならないというのに・・・なんというザマだ・・・俺という男は・・・っ

「ナス子には、それは勘違いだと言われたんだ。一度はそれで納得したんだが・・・やはり、何かが引っかかっていてな」

「・・・・・・・・・・・・」

「なんというか・・・心臓に不快感が走るとでも言うのだろうか・・・とにかく、何だか落ち着かなくてな。なんとかしたくて」

「勘違いだね」

「・・・え?」

 一松の声は静かだった。
 だが、さっき怒鳴られた時よりも、その声は何故か大きく俺の耳に響いた。

「ナス子の言う通り、お前のそれは勘違いだよ。ちょっと優しくされて、すぐ手の届く位置にいる女に、その時その気になっただけ・・・優しくされたのがナス子じゃなくても・・・誰だってそうなるよ、きっと」

 確信したような目と声色でハッキリとそう言われ、俺は言葉を続けられなくなる。
 一松の視線は、珍しく逸らされることはなく、真っ直ぐに俺を見てくるその表情は、茶化したり、馬鹿にしたりしているようにはとても見えなかった。

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