第40章 【微エロ】クソ松の暴走 カラ松side
家に帰って、二階の部屋へ入ると、そこには一松の姿が。
他のブラザー達はまだ帰ってきていないようだ。
一松はチラリと俺を一瞥して、すぐに目を逸らしてしまった。
いつものことなので何も気にならないが、俺は今朝のことを思い出してしまった。
そして、つい・・・
「なぁ、一松・・・」
「・・・・・・・あ?」
いや・・・話しかけてどうする気だ俺!!
一松はナス子のことが好きなのか?などと直球で聞くつもりか?!
殺されてしまうかもしれないぞ・・・っ
だがもう名前を呼んで話しかけてしまった・・・どうしよう・・・
「あー・・・えーと・・・」
「・・・・・・ナス子のところに行ってたの?」
「へ?!あ、いや・・・そ、そうなんだ・・・な、なんでわかったんだ?」
「・・・なんとなく・・・アイツの匂いがする気がして」
なんという嗅覚なんだ一松・・・っ!!
猫?!やはり猫なのか実は!
「す・・・すまない、一松・・・」
「は?なんで謝んの・・・?」
いくら兄弟とはいえ、好きな女のところに男一人で行くというのは、当然良い気はしないだろう。
俺だったらそうだ。
一松も立派な男、そういう感情はあるはずだ。
ここで、またも俺の心臓がズクリと鈍い痛みを発する。
まさか・・・俺は悪い病気にでもなってしまったのだろうか。