第40章 【微エロ】クソ松の暴走 カラ松side
「━━━━━つまり、勘違いってことね?」
コタツの横に正座をさせられ、黙ってナス子の話を聞く俺。
「か、勘違い?」
「そう、勘違い。あのね・・・カラ松のことは大好きだよ・・・でも、それはあくまで弟としてだから。男の人として好きとか・・・そういうんじゃないから・・・」
「だ、だが、それにしては今日のナス子は俺にとても優しかったし、とても良くしてくれて・・・」
「それは・・・普段のお礼にと思って・・・いつも家事やらせてばっかで悪いなって思ってたから、たまには私のほうからカラ松に色々奉仕してあげないとなって・・・」
Oh・・・my god・・・
な、なんてこった・・・
全て俺の勝手な勘違いだったというのか・・・!
だ、だが・・・俺の心に芽生えたこのナス子への想い・・・これは本物なんじゃないのか?
触りたい、キスしたい、それ以上もしたい・・・って思った・・・可愛いと、愛おしいと思ったのも本当だ。
この感情は━━━━━━━━━━・・・
「だから勘違いなんだよ。ごめん、まさかそんなふうに取られるなんて思ってなかったから・・・」
とてもバツが悪そうにそう言うナス子に、心がズクリと、鈍く痛んだ気がしたが、これはナス子にこんな顔をさせてしまったという、俺の罪悪感がそうしたのだろうか。
ナス子の表情は困惑しているが、顔と耳を赤くして眉を寄せる様子は、やはり可愛らしいと思う。
だが・・・そうか、この感情は勘違いだったのかっ!
俺としたことが・・・!
だが、そうだ・・・それならそのほうがいいじゃないか・・・
今の今まで忘れていたが、ナス子は一松の想い人になったんだ。
ブラザーの恋敵になるなどやはり出来ない。出来ない俺。
そんな俺はやはり優しい・・・そう、優しい男だ・・・