第40章 【微エロ】クソ松の暴走 カラ松side
ついさっきまで一松に罪悪感を感じていた俺だが、今はスッカリ、ナス子に愛されている俺という優越感にも似た快楽に溺れてしまった。
ていうか、ぶっちゃけ自分の幸せの方が大事だし。
フッ・・・回りだしたぜ・・・恋の歯車!
そう思うと、ナス子の動作一つ一つが可愛く見えて堪らなくなる俺。
会ってからの態度も、俺の気を引きたくて、俺に好きになってほしくて取っていた行動だったんだろう。
普通の女のように、可愛いところもあるじゃないか・・・ナス子・・・
ま・・・ナス子がそういう女だって、俺はわかっていたがな。
「お待たせ~、ナス子さん特性、塩レモンパスタ唐揚げ付き~!なーんて、ソースも唐揚げも市販品なんだけどね」
トレーに二人分の料理と飲み物を載せて戻ってきたナス子を、懇親のキメ顔で見つめる俺。
「カラ松、唐揚げ好きだったよ、ね・・・って、なに・・・?」
「フッ・・・・・ああ・・・好きだ・・・」
「そ、そう・・・よかった・・・あの、どうしたの、なんでそんな顔してるの?」
「顔?ああ・・・格好良いってことか?」
「え・・・・・?」
「わかってるさぁ・・・ナス子、お前の言いたい事は全て・・・」
「いや・・・あの、だから・・・」
トレーをコタツの上に置き、何やら呆れたような、何かを我慢しているようなナス子の表情が見て取れる。
薄めの春仕様のトレーナー、動きやすそうなジーンズにエプロンというあまり色気のある格好とは言えないが、きちんと化粧をしている為か、エプロンという見慣れないオプション付きの為か・・・何だかナス子が可愛く見える。
いや・・・ナス子は普段から、可愛かったんじゃないか?
俺が気付かなかっただけで、幼馴染やシスターという立場に隠れてしまっていただけで・・・