第40章 【微エロ】クソ松の暴走 カラ松side
イケてるサングラスを着用し、イケてる靴を履き、眩く輝く外の世界へ足を踏み出す、俺。
ふふっ・・・今日も太陽が眩しいぜぇ・・・!
ナス子の家に足を向け歩き出す、俺。
先程の一松の台詞が脳内にプレイバックされる。
『はぁっ・・・はぁ・・・っァ・・・っ・・・ナス子・・・っ』
ナス子をオカズに・・・ということは、一松はナス子の事が好きだったのか?
いつからだ?何がきっかけで・・・いや、俺がそんなことを考えてもわかるはずはないな。
いいじゃないか・・・あの一松だ・・・。
猫にしか興味がない、他人なんてどうでもいい、普段からそんなことを言っている奴だ。
人を好きになることが出来た・・・兄として、成長したお前を盛大に祝福してやりたい気分だぜぇ・・・!
そう、世界はこんなにビューティーフルなんだ・・・
生きているって素晴らしいな・・・!
数分としないうちにナス子の家に着き、サングラスを外してインターホンを鳴らす、俺。
今日も、掃除に洗濯、片付け整理整頓・・・やるべきことは山積みだろう。
最近はナス子の公休日の午前中のこの時間、ほぼ決まった時間に来るようにしているから、ナス子もすぐに俺だとわかったのか、ドアの向こうから返事がして、小走りな足音が聞こえてくる。
ガチャリとドアが開き、ナス子が顔を出す。
「いらっしゃいカラ松!待ってたよ~!」
「ん?あ、ああ・・・」
んん?いつもは着替えも身支度もせず、まさに『今起きました』という風貌を隠すことなく、気だるげに招かれるんだが・・・
どうしたことだ?
目の前でこちらに笑顔を向けるナス子は、私服にエプロン、きちんと化粧をし、髪の毛も綺麗に整えられているじゃないか。
ん~?俺は部屋を間違えたかな?
思わず表札の部屋番号を確認するが、あっている。
間違いなくナス子の部屋だ。