第39章 たまにはご奉仕 一松side
「腰と肩中心でお願いシャース!!!」
一瞬またこの前の裸と俺の日頃の妄想が出てきて俺の股間人生がヤバくなりそうではあったけど、ナス子のデカい声のお陰でなんとかなった。
「はいよ、お客様~」
言われるがまま、グっと力を込めて腰に指を入れてみる。
塩梅とか俺知らないし、適当に。
「いっ・・・いったー!一松、ちょい強い強い!!内臓潰れるぅ」
「あ、ごめんもうちょい軽く?・・・こう?」
「あ、うん!気持ちいい!!ほわー・・・癒される、そこそこ~」
・・・なんだろう、マッサージってさ、展開的にエロイよね。
言葉だけ聞けば一瞬何してんの?ってなるし。
言えば絶対に怒るだろうけどね。
「固いとか俺わかんないけど、凝ってるんだねきっと・・・」
「そうだねー、腰とか背中とか首は結構凝るかもー。それにしても気持ちいいねぇ、一松の手の感触丁度いいかも~」
気持ちいいって言われて嬉しくなる気持ちはちょっとわかる、かも。
「・・・ねぇ、これどうやってやってけばいいの?」
「んっとね、真ん中の骨だけは押さないように気を付けて体重乗せながら順番に押して行く感じかなぁ」
「ナス子って説明下手だよね、わかんないけどわかった・・・こうでいいの?」
「・・・!一松飲み込みが早いんだけど!さっきより全然指入ってて気持ちいい!!あ~~~、昇天しそうなんですけどぉ」
だからね、ナス子さん・・・あまり俺を刺激するのはやめていただけませんかねぇ。
このまま服の中に手を突っ込んで胸でも揉みしだいてやろうか・・・あぁ?
「手が止まってますよー」
「あぁ、ごめん・・・ちょっと馬鹿のせいで違う事考えた」
「だから、馬鹿馬鹿って言われないでくれる?!ほんと素直じゃないんだからさぁ~」
拗ねながらも俺に答えるナス子の声は格別拗ねている訳じゃなく機嫌はいいようだ。
気持ちいいって言ってくれるならいいけどね、別に。