第39章 たまにはご奉仕 一松side
目の前のナス子は一気に顔が青ざめている、多分俺がナニかするとか思ってるんじゃない?
大丈夫、無理やりそういう事しようとは思ってないし・・・
童貞の俺にはハードル高すぎでしょ。
ただ俺は
そう思いながら起き上ると、俺はナス子の上に乗る。
今の体制は少し俺的にはヤバイ状況だからすぐ声をかけた。
「うつ伏せになって下さいな、お客様」
「へ?」
ナス子は心底ビックリして目を丸くして馬鹿な顔を俺に向けている。
元から馬鹿だけど今は表情まで馬鹿。
「だから、俺もマッサージしてやるって言ってんでしょ?」
「え、ええ?!しかも言ってないし!!ビックリしたあああぁあ・・・」
俺の言葉に目を丸くしながらも、俺の最初の行動にビックリしたのか・・・、なんだか今は安心されてる気がする。
やっぱり意識すらしてないよね、お前。
「やったー!!店で練習とかでやりあう事はあるけどマッサージしてもらうとかあんまりないし嬉しいんだけどっ」
「普通プロに向かってマッサージしてやるって言いにくいんじゃない?」
「そうなの?」
「多分・・・?」
「どちらかと言うとやりたい方だからそんな事考えてもみなかったわぁ~」
言いながらナス子は俺の言う通りうつ伏せになる。
背中からでもウキウキが伝わってくる気がするんだけど・・・。
「はーい、ではお客様、本日はどこがお疲れで?頭ですか?脳ですか??それとも残念な頭脳ですか?」
「おいいいい、なんか私が救えない馬鹿みたいな言い方しないでくれない?!言い回し、もっと言い回し変えてくれますかね?」
「実際馬鹿なんだし仕方ないんじゃない?」
「馬鹿に馬鹿って言うな馬鹿ヤロめっ!せーっかく一松は優しくて気の利くいい弟だなって思ったのにさっ」
優しくて気の利くいい弟ねぇ?
そんな弟の脳内でいつも俺にどんな凄い事されてるかも知りもしないで・・・よく言う・・・