第39章 たまにはご奉仕 一松side
で、結局今は寝室にある布団でマッサージを受ける事になったはいいけど・・・。
なにこれ、スッゲーきもちいいんですけど・・・。
時間は短いけどおそ松兄さんと同じメニューとか言ってたよね、これ。
あいつこんな気持ちいいヤツやってもらったって事かよ。
しかも俺が二番目?一番じゃなくて?
はーい、ダメだ。また悪い俺が顔だしそうになる。
しっかりしろ一松・・・。
「おー、やっぱ六つ子でも凝ってる場所ちょっと違うんだねぇ」
「六つ子でも・・・って、それぞれ一人の人間なんだしそりゃ違うでしょ」
「なははは、それはそうなんだけどー!こう体触ってると私生活の状態とかが想像出来るんだよね、おそ松は凄い腰とか右腕固いからだいたいパチンコにいるんだなぁとか思ったりしたし」
「俺は?」
「んー、一松は首と背中だねぇ・・・多分猫背だからじゃないかなぁ、でも私も猫背になっちゃうし人の事言えないんだけどねー」
「ふーん、でも首のとこ気持ちいいかも」
猫背なのは知ってたけど体触られるとそういう癖とかわかんだね。
俺の声に嬉しそうにナス子が口を開く。
「ほんと?!一松いつも素直に言ってくれないから気持ちいいとか言われると照れますなー、嬉しいですな~!!」
「大袈裟じゃない?ちょっと褒めただけだよ」
「ちょっとでもいいのー!一松に褒められるのってレアだし嬉しいよっ」
「アーソウデスカ」
そう言われるとこっちも正直少し恥ずかしいんですけどね。
うつ伏せで顔見えないから良かった。
結局俺はナス子のマッサージを最後まで堪能する事なく、途中で意識を失った。