第38章 果たされたお詫び おそ松side
転がされてしまい、反射的に自分の股間を押さえる。
だが、時すでに遅し。
ナス子を見ると、スッと目を細めて汚らわしいものを見るような視線を俺に向けている。
「・・・アンタね・・・ナニ考えてんだ!!変態!!」
「はぁ?!だから俺はヤダって言ったよ?!無理やり転がしたのはそっちだろうが!」
「まさかこういうことになってるとは思わないでしょうが!」
言いつつ、俺を見ないように目を逸らすナス子。
口調はキツイが、顔が赤くなっている。
・・・いや、そういう顔されると、今マズイんだけど、俺。
てかホントにまずくない?
ナス子の家、寝室、布団の上、二人きり・・・
これ完璧に完璧なやつじゃんっ!
・・・ってマジでやべぇ・・・
そういうことを想像すれば想像するたびそういうことを更に想像してしまう自分がいる・・・
ナス子はどうしたもんかと頭を抑えて溜め息をついている。
顔を赤くしたままで、伏せ目がちな目が、何故かエロく見えてしまう。
「・・・・・・・・・・・・・へ、え?」
「・・・は?」
思わず声が出た俺に、ナス子が一瞥するがまたすぐ逸らす。
・・・俺、これって・・・まさか・・・
完璧にコイツをそういう対象としてみてない?
っていうか、コイツとセック×したいって思ってない?
なんで?女だから?身近でお手軽な幼馴染だから?
じゃなんで今日はコイツがこんなに、やたら可愛く見えるわけ?
・・・・ヤバイ、変な汗かいてきた。
マッサージしてもらったばっかなのに足攣りそう。
これって・・・
俺・・・
ナス子のことが━━━━━━・・・
「っは━━━━━━━━━━!!!!!」
「?!な、なに?!」
俺が起き上がり布団を挟んで反対側にいたナス子の両手を取ると、瞠目してこちらを見てくる。