第38章 果たされたお詫び おそ松side
「ねぇ、おそ松?ホントどうしたの?なんかボーっとしちゃってるけど・・・そんなに眠いなら、少し寝てもいいよ?起きたら続きやればいいんだし」
「うんにゃ、別に眠くはないんだけど・・・」
「そうなの?じゃあ続きする?」
ナス子の台詞に、さっき見たAV女優の台詞が重なる。
・・・いやいやいやいやっ!
続きってその続きじゃないから!
マッサージの続きだからね?!
俺の様子に、少し心配になってきたのか、ナス子が小首を傾げて顔色を窺ってくる。
・・・そんないつもならなんとも思わない動作も、俺の心臓を跳ね上げる。
ちょっと!どうした!!どうしちゃったの俺ぇ!!
「ぉ・・・おぅ!続き、おなしゃ~~す!」
ナス子から目を逸らすように、うつ伏せになる。
「あ、次は仰向けに寝てね。枕横に置いてあるからそれ使って」
「え?仰向けになんの?・・・今?」
「?そうだよ、首から鎖骨にかけてのリンパをちょっと流すから・・・早くして」
いや~今はちょっと仰向けになれないんだよねぇ俺。
仰向けになれないっていうか、仰向けになるとマズイっていうか?
・・・午前中にシコったばっかなのに、何故か元気になっちゃってるっていうか・・・?
なんで?!いや確かにちょこ~っとAVのこと思い出したりはしたよ?!
でもそんなんでタッティになっちゃう?!俺そんなだった?!
これじゃチョロ松のこと言えなくない?!
おそシコスキー松になっちゃったのぉ?!俺!!
「ヤダ!うつ伏せのままで出来るやつやって!」
「はぁ?!アンタがフルコースやってって言ったんでしょうが!言うこと聞きなさいよ!」
「ヤダね!!俺はお客様なんだから俺の言うこと聞けよ!」
「あのね!お客様だって施術者の言うことにはちゃんと従ってくれるっての!い・い・か・ら~~仰向けになれって!」
不覚にも、ナス子が布団の上に敷かれていたバスタオルを勢いよく持ち上げると、それに全身が乗っていた俺はいとも簡単に横に転がされてしまう。
・・・当然布団からは落っこちたけど。
ってそれどころじゃない!!