第38章 果たされたお詫び おそ松side
「ふ~、とりあえず一段落っと・・・おそ松、結構疲れてた?割と固いところ多いわ~」
「・・・へぁ?あ~、自分じゃよくわかんねぇけど~?そうなんじゃない?」
言いながら身体を起こして、布団の上で胡坐をかいて伸びをする。
手をプラプラさせると、身体は確かに軽くなってる。
「いやぁナス子ちゃんとやってんだなぁ~半信半疑だったんだけど」
「失礼な・・・ふ~、暑くなってきちゃった。今日天気良いもんね。窓開けて網戸にしてこようかな」
制服の襟口を持ってパタパタと中に空気を送るナス子。
見える首筋と胸元はうっすらと汗ばんでいて、髪の毛が少し張り付いてる。
それを見て、なんでか、午前中のことを思い出す俺。
結局あの後、AVの内容なんか全然頭に入ってこなくて・・・
要するに、俺はナス子をオカズにシコっちまったってこと・・・
今になって考えてみても、なんで?って思う。
でも考えちゃったもんは仕方ねぇし。
とりあえずシコれればそれでよかったし!
深く考えなかったんだよね。
けど。
「あ、おそ松は寒くない?窓開けてきてもいい?」
「・・・・・・・・・・・・」
「?おそ松?」
返事をしない俺の目の前に来て、片手を顔の前で振る。
少しかがんだ姿勢に、胸の谷間が見えるか見えないか、絶妙なアングルになる。
「ちょっと・・・どうしたの?眠い?」
「窓、いいよ開けて」
俺がそれだけ言うと、ナス子は首を傾げつつも窓の方へ歩いて行って、網戸にするとすぐに戻ってくる。
一連のナス子の動作をじっと見て、いつもと違うことに気付く。
・・・なんか、今日コイツ可愛くね?
いや、化粧して制服着てるから、いつもと雰囲気が違ってそう見えるだけ?うーん、それはありえる。
でもなぁ、なぁんかそういう感じでもないっていうか?
別に初めて見るわけでもなし。今更化粧と制服ぐらいでこんなふうに見えるわけないでしょ。
・・・じゃあ、なんでだろ?