第38章 果たされたお詫び おそ松side
「なんでよ!お客さんじゃないし!別にいいじゃん!ちゃんとやるし、手ぇ抜いたりしないよ?」
「だ~~~~め、待ってるから準備してきてぇ~」
ナス子を手で追っ払うようにすると、なんなの・・・とブツブツ文句を言いながらも寝室を出て、俺の言った通りにするようだ。
いつもこうやって素直ならちったぁ可愛気があんのになぁ。
「ほら、これで満足?!」
「早くない?!」
もうちょっと時間がかかると思ってたのに、ナス子を見ると、ちゃんと化粧がされて、制服に着替えている。
いつもグータラしてるナス子の仕度が早くてビックリしたけど、注文どおりになってくれりゃ別に文句はないし。
「んじゃ、オナシャ~~ス」
「はーい、それじゃ始めま~す」
そうして始まったマッサージのフルコース。
至福の時間になるはずが、まさか俺にとって人生最大とも言える試練が訪れることになるなんて、この時の俺は、まだ心にも思ってなかったんだ。
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