第37章 危険な香りの温泉旅行 本日最終日
「はぁあああああ??俺ぇ?!メンドーだからヤダ!!」
「だって、私は運転しちゃダメってチョロ松が言うし、除外で考えて行くともうおそ松しかいないじゃん」
「ヤダ!ヤダヤダ!!ヤダ━━━━━━━━━━!!!旅行最後の日に俺が運転とか疲れるし絶対ヤダ!!!」
駄々っ子おそ松が早速顔を出す。
その様子を心底呆れた目をして見つめる6人。
やはり脳内は小学生だと心の中で皆同じ事を思う。
「じゃあどうする?やっぱり私が・・・」
「だからそれは却下だって言ってるだろ?お前が運転したらロクな事にならないっていうのは目に見えてるし」
「ロクな事ってなにさ、私だってちゃんと運転出来るんですけどぉ?隣にチョロ松が座らなければ大丈夫だし!!」
「はぁ?優秀な助手席相手を選ぶなら断然安全第一であるこの僕でしょ!ナス子の目は腐ってんの?」
挙手しようとした事を早速打ち切られオマケに悪態までつかるれると、頬を膨らませこちらも文句を垂れる。
「そんな顔しても全っ然可愛くないからね?残念なだけだから!打ち上げられたフグにしか見えないっ」
「フグぅう?!何でしかもわざわざ打ち上げられてるのさ!この、この・・・うっさいわチョロシコスキー!!」
今度は安定のチョロ松VSナス子である。
ナス子がいつもの暴力で訴えかけようとチョロ松に拳を振り上げるが、その動作を止めるかのように口を尖らせたままの長男が割って入った。
「お前ら、俺を無視して話てんじゃねぇよ!!もっと構えよ!俺にぃ!!!」
そして頭脳は子供、見た目は大人の小学生がジタバタ暴れだすと、ナス子は仕方なさそうにおそ松に近づき耳打ちをする。