第37章 危険な香りの温泉旅行 本日最終日
セクハラ大好きなおそ松でさえ何もしてこようとはせず、逆に不思議に思う。
だがしかし、何で今日は触ってこないの?とか聞いてしまえば逆にコチラが触って欲しいのではと勘違いさせてしまうのではと思い、無言で湯に視線を落とす。
「いやぁ、まさかナス子と風呂に入る事にホントになるとはねぇ~、外人AV見ておいてよかったぁ~!なんっもする気おきねぇ!!んなはははは」
「色気がないとでも言いたいんですかね?!」
「え、あるとでも言いたいの?」
「ある!!すっごくある!多分、絶対、きっと・・・あったらいいなぁ!!」
半分ヤケクソなナス子である。
が、しかしさすがに見て見ろとばかりに3人に自分の裸を見せるような変態思考は持ち合わせておらず、未だ手で隠した体をモジモジとさせた。
「は━━━━━━━━━━・・・、多分なのか絶対なのか意味わかんないよね」
「普段ダラしない所ばっか見てるから裸すらも気にならなくなってきたんじゃない、ぼくら」
続く一松、トド松もおそ松と同じ呆れ目でナス子の隠された裸体を見ている。
「見るな!!下から上に目を動かすなっ!!!って言うか出てってよホント!」
「そんなに出てって欲しいならお前が先出ればいいだろー?」
「はぁ!!?後から勝手に入ってきたのアンタ達でしょぅが!なんで私から出なきゃいけない訳ぇ?!!」
「顔赤いよナス子、逆上せて来てるんじゃないの・・・?ぶっ倒れる前に出た方がいいでしょ」
一松が淡々と喋るがあまり心配そうな声には聞こえない。
「そうそう、じゃないと僕らじゃなくてナス子姉が鼻血吹いて失血死する事になるんじゃないの?あははははは」
全く自分の裸相手に気にする事なく突っ込んでくる3人は、本当にムカつくくらいいつも通りだ。
服を着て、普段接している時と全く変わり映えがない。
「~~~~~~~っ!!!お前ら!お、覚えてよ━━━━━━!!!」
ナス子は手の届く場所に置いてあったタオルをとると、自分の体を隠し、悪役がよく吐き捨てるような台詞を残しながらその場を後にしていった。
ガララララ、ピシャーン!!!