第37章 危険な香りの温泉旅行 本日最終日
「くぅ~~、ほんっと憎ったらしい三男と末っ子め!!あんたらはいいよね!?6人いるから一人寂しく温泉に入る事なくってさぁ…………ぐぅ、重い……廊下で浄化してかなきゃかな、これ……誰か塩、プリーズ……」
拗ねるように口を開くと、プイっと横を向き背中の背後霊を引きずりながらも部屋の出口へとズルズルと歩いて行く。
「だぁかぁらぁ、俺と入れば寂しくないだろナス子ー?貸し切りでも混浴でもいいから早く行こうぜ?ニヒヒヒヒヒ~」
背後霊が悪戯に話しかけてくる。
昨日は大魔王おそ松、今日は背後霊、どちらにしても厄介な敵だ。
「とりあえず行く?……温泉」
一松も立ち上がり他の兄弟達も各々の着替えを持つと立ち上がる。
「そうだね。時間も勿体ないし、こんな所で騒いでないで行こうか」
チョロ松が半分溜息をつくと、7人は部屋から出て行き皆で旅行ラストの温泉へと向かって行くのであった。