第37章 危険な香りの温泉旅行 本日最終日
「うぉ、すっげー!おっぱいでっかい!!やっぱ外人のってなんか違うよねぇ~ひゅ~♪」
「そうだなブラザー、ナス子がいる時は見れなかったがあいつが寝ていて良かった……フ、GODに感謝するぜ!」
「しっ、お前らもう少し静かにしろよ!!大声出してナス子が起きてきたら絶対文句言うか、僕ら死んだ魚の目して見られるよ?」
「あははー、外人スッゲー腰振ってるね!!タッティ!……それにしても、セッ×スってどんな感じなのかなぁ?」
「やりたいねぇ~~~~~、セッ×ス!!」
そしてトド松から始まる隣の部屋からの5人のセッ×スコール。
よく耳を澄ませると多分TVからだろう、アンアンウフーンな喘ぎ声が耳に入ってくる。
「ああ……、そういう事ね」
一松は起きた時に兄弟達がいなかった事を一瞬で理解した。
前にいるナス子にチラリと視線を向けるが、ナス子は動かない。
「はぁ~……、あぁ~!!俺も早く卒業できねぇかなぁ、童貞っ」
ナス子の襖を持つ手がブルブルと震え、瞬間にバーンっと言う振動と共に襖が開いた。
━━━━━━━━━━多分部屋が大きく揺れた。
「おそ松、なんなら卒業させてあげようか━━━━━━━━━━人生そのものから」
おはようの代わりに死の宣告を告げてやるナス子は、ニッコリとおそ松にいい笑顔を向ける。
後ろにいる一松は無言で兄弟達にご愁傷様と両手を合わせた。
他の兄弟もこの現場を見られた事に口をパクパクさせ、浴衣の下から元気になっていた股間を隠す。
そう、兄弟達はナス子に隠れ有料チャンネルで外人のAVモノを堪能していたのである。しかも早朝から。
もしも、万が一にでも全員でシコられてたらどうしようかと出ていった後にナス子は思ったが、さすがにそれはないだろうと脳内で首を振った。
「こんな所まで来て朝からコソコソと何してんのアンタ達は━━━━━━━━━━!!!」
そしてつい視線を向けると、未だアンアンウフンな行為をする外人女性が目にうつり、顔が真っ赤になったがついつい画面を凝視してしまう。
自分の体型を見直し、エロイ外人を交互に見て……
ナス子は真顔になる。
と
何故かそれを見る全員が、残念そうな溜息をついた。