• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第35章 危険な香りの温泉旅行 松の本音



「あー、わかった!お前さ、俺たちに構って欲しかったんだろ~?素直じゃねえな~、ハハハハハ~」

「なるほど……な!俺とめくるめくビューティフルナイトを過ごしたかったと、そういう訳か……もっとはっきりと言ってくれればいいものを……ナス子もとんだシャイガールだな」

「姉さん寂しかったの?じゃあ今日はボク達といっぱい喋ろう!」

「ナス子姉って口も態度も悪いけどなんだかんだ言って寂しがりやだよねぇ、たまには可愛い所あるんじゃない?」

「ま、そんなに僕らと喋りたかったって言うなら別に飲むの我慢してやってもいいけどね」

 ただお喋りをしたいと懇願しただけなのに、どうしてこうも自分の都合のいいように話を解釈するのだろうか。
 しかしトド松よ、お前は何故一言余計な事ばかり付け足すのか、これは所謂、例の状態異常攻撃というやつなのか……?

 いや、違う。六つ子は飲んでも飲まなくても口が悪かったなと思い出す。
 しかし、文句を言う六つ子達が不本意な勘違いを起こしていたとしても、酒を諦めてくれて良かったと安堵し、上機嫌に会話に乗っかりだした。

「うんうん、皆と喋りたかったんだよ~、お姉ちゃん寂しがりやだからさぁ」

 ただただ酒を飲ませたくなかっただけで、この後の会話など何も考えてはいないナス子がこの場に合わせ抑揚のない声で返事をすると、それを察知しているのかはわからないが、楽しくお喋りとは無縁の人物が口を開く。
 
「……で、何話すの?」

「え?」

 改まって一松がそう言うと、作り笑顔のまま固まってしまい一気に脳が停止してしまった。

 いつも煩い六つ子は放っておけば勝手に騒ぎ、喧嘩し、馬鹿をしてくれるのでコチラもそれを見ているだけだし勝手に巻き込んでくるので会話が成り立っているし、逆に「じゃあ話しましょう」と言う間柄でもない。
 話したければ話すし、そうじゃなければ好きな事をそれぞれやっているだけだ。

「きょ、今日もいい天気ですね。本日はお日柄もよく・・・」

「言ってる事おかしくない?!しかも何でお見合いみたいなテンションなんだよ!」

 早速チョロ松に突っ込みを入れられる。
 うぐぐと反応を返すも素直に六つ子に打ち明けた。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp