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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第33章 危険な香りの温泉旅行 王道パターン発動


 
 時が止まってしまったかのような感覚に襲われていたナス子だが、続くおそ松の言葉に我を取り戻す。

「━━━━━な~んつってな!どう?今の俺ちょっとカッコよくなかったぁ?いいよぉ惚れても!あ、彼氏役頼むぐらいだからもうとっくに惚れてるか……だーはっはっはっは!!」

 馬鹿みたいに笑ってそう言うおそ松に、毒気も抜かれた気がしてホッと溜息をつくと、同時に思わず笑みが零れる。

「━━━━━だから!そのネタいつまで引っ張るの?!そのネタもう腐ってるから!いい加減捨てなさいよ!!」

 繋いだ手は未だそのままだが、先ほどまでのような嫌な汗はもうかかなかった。

 結局本当に旅館を一周しただけで、二人は部屋へと戻っていったのであった。



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