第32章 【R18】危険な香りの温泉旅行 危険すぎる温泉旅行
「一松にこうやって口の中舐められたり吸われたりした?なぁ……」
背後から頬を寄せられ、低い声でそう言われると、ドクリと心臓が深く脈打つ。
「答えろよ、ナス子……一松に、どうやってキスされたの?俺にしてみてよ」
「…………い、や……おそ、ま━━━━━━━」
拒絶しようとした言葉はそのままおそ松の口内へと飲み込まれてしまう。
断りもなく強引に舌が侵入してきて、ナス子はキツく目を閉じる。
「ほら、一松はどうしてたんだよ……教えて、ナス子」
「おそ松っ……」
「なぁ、出来るだろ?」
こちらを睨みつけるようにスっと目を細め、更に低くなる声色に、ナス子は言いかけた言葉を飲み込み、一度ぐっと唇に力を入れると、言われた通りにおそ松にキスをして、おずおずと自分の舌を差し入れる。
ぎこちない動きに思わず口端の上がるおそ松がナス子の舌を受け入れると、一生懸命自分で舌を絡めてくるナス子に気分が昂揚する。
背後から抱きしめて、腰の辺りで絡めていた自分の腕を胸へと移動させると、両胸を包み込むようにして手を置く。
ナス子の体がビクリと大きく跳ね、唇が離れると、顔を赤くしてニヤついているおそ松の表情が目に入る。
「ちょ、おそ松!バカぁ!どこ触って━━━━━━ん、アっ!!」
浴衣の上から胸の先端を指で擦られ、その瞬間、一際高い声がナス子の口から漏れる。