第32章 【R18】危険な香りの温泉旅行 危険すぎる温泉旅行
未だくぐもった笑いを続けているナス子に、おそ松、カラ松、一松の三人が近づく。
一松がナス子の頬に指で触れると、触られたナス子は突如ガバっと起き上がり、自分に触れた相手の顔を凝視する。
突然の反応に驚き、思わず一松の手が引っ込んで頭からニ゛ュッ!とネコミミが生える。
「…………なぁんだぁ、一松かぁ~~ミケ子かと思ったのにぃ……あぁ~でも一松はぁ、猫松だからぁ~……にゃんこには変わりないのかぁ~、ぬふふふふふ」
そう言って笑いながら、ナス子は両手で一松の頭や頬を撫でる。
愛猫にするように、時折指で顎や頭を掻いてやったりすると、不意にその手を掴まえた。
動きを遮られたことが不満だったのか、ナス子が口を尖らせて抗議する。
「なぁんで止めるの~~?気持ち~ぃでしょお?ナデナデしてあげてるのにさぁ~~」
「…………もっとキモチイイこと……する?ねぇ……」
低くそう呟き、ナス子の手首を掴んだ手にぐっと力が入る。
突然の痛みに顔を顰めて、ナス子は一松を睨む。
「痛い!ダメでしょぉ一松ぅ!」
「痛い?ダメ?……ヒヒっ、こんなシチュエーションだと、その台詞も興奮するね」
「あのねっ、いい子は大人しくナデナデされて━━━━━━」