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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第31章 危険な香りの温泉旅行 危険すぎる温泉旅行


 
 今にも泣き出しそうな表情から一転、獲物にトドメをさすかのような表情へと豹変する。
 
「んっ?!ん……んっ!?!」

 トド松の唇と、塞がれた手から逃れようとするも、ナス子はトド松に足を絡められ腰に手を回され身体を強く固定されてしまう。

「っ……?!んっ、んぅ……ト、ドっま」

 無理やり舌で唇をこじ開けられ、息継ぎをしようと開いたナス子の口内にトド松は狙っていたように舌をねじ込んでくる。
 トド松は半目で楽しそうな表情をすると、チラリと背後にいる兄弟達に見えるよう余裕の表情を浮かべているようにも見えた。

「……んんっ」
 
 中々解放されないトド松のディープキスに、ナス子は足の力が抜けそうになる。
 気づくと壁にもたれかかり、体は固定されたまま頭を後ろの壁にあてられて頭すらも逃れる事が出来ない。

 全員が唖然としてトド松とナス子のキスシーンを傍観していた。

 部屋に響くクチュリ……と言う水音、そしてナス子とトド松の熱い息継ぎだけが、部屋の中に轟く。
 必死にトド松を退かそうと全力で押し返そうとしても、力が入らなくなってしまったナス子は動く事かなわず、何度も口内を弄られるだけだった。

 息も絶え絶えに涙を溜めて目を薄く開けると、トド松の行為を受けながら誰かに助けて欲しい、と、他の兄弟達へ懇願の視線を向ける。
 見られているだけの屈辱もあり、この場から早く抜け出したいと思う。
 
 すると、それを見たトド松以外の五人が俯きがちにザッと立ち上がり、一番近くにいた十四松がトド松の浴衣の襟を後ろから掴むと、思い切り引っ張ってトド松をナス子から剥がす。

「ヨイッショ━━━━━━━━━━━━━!!!」

 そして思い切り部屋の端っこへと投げ飛ばす。

「ッア━━━━━━━━━━━━━━!!!」

 ものすごい勢いで頭から壁に激突するトド松。
 矢のように壁に突き刺さっている。

「チッ、末っ子が。調子ノってんじゃねぇぞトド松・・・」

 おそ松の呟きに他の兄弟が頷く。

 やっとトド松から解放され、乱れてしまった浴衣を直しつつナス子は立ち上がろうとするが、まだうまく足に力が入らずよろめいてしまう。
 その身体を、おそ松とカラ松が両側から支える。

「あっ、ありがと、おそ松、カラ松・・・」
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