第31章 危険な香りの温泉旅行 危険すぎる温泉旅行
「そうだぞ、おそまぁつ、ナス子が好きなのはこの俺、カラ松さぁ、なぁマイハニー?優しくて頼りになる俺の事が好きなんだろぉ?」
「ハニーって呼ばないで!てか違うし、好きじゃないし」
「ぶぁーか!お前らわかってねぇなぁ。ナス子と一番親密な関係なのは俺だから。昨日好きだって言われたし、キスだってしたからね!」
「親密な関係ではない、好きって言ったのは弟としてです!と言いますかチョロ松さん、こんな所でキスの話しないでくれる!?」
「え・・・シコ松、ナス子にキスしたの?いつ?」
「ちょちょちょ、一松距離近い近い近い!!なんでチョロ松に聞かないでこっちに聞いてくるのさ!離れなさいっ」
チョロ松とのキスの事を寝ていて自分だけ知らなかった一松が、酒の効果でいつも以上にジトリとした目でナス子の顔に詰め寄っている、とても面倒だ。
ナス子は慌てて一松から離れた。
「キスならボクもしたよー!!!すっげぇ気持ち良かったっ」
「じゅうしまぁつ?!待つんだじゅうしまぁつ!それ言わない約束だったでしょー?!!裏切りものぉぉぉ!」
「え、じゃあぼくだけナス子姉とキスしてないって事?!皆手ぇ早くない??!相手ナス子姉だよっ??しかもまさかの十四松兄さんに先越されるとか・・・死にたくなるんだけど」
そして自分だけまだキスをしていないと知ったトド松がショックを受けた顔をして立ち上がると、ナス子はそれに反論する。
「待って、みんなとキスしたのはアレ、その、不可抗力というやつでね?したくてしたんじゃあないの、ね?」
「じゃあ、誰とキスしたかったのナス子姉」
トド松の会心の一撃がナス子を襲う。