第28章 【微エロ】 危険な香りの温泉旅行 十四松は神出鬼没 十四松
こうもあっさりと告げられた言葉にナス子は十四松の下半身に目をつい向けてしまう。
濁り湯なので当然見えないが・・・とにかくタッティだそうだ。
「それを聞かされて私はどうしたら.......」
「あははー、どうしようか!」
「とりあえず距離置こっか?!ね?だから離れ.......」
「失礼しまぁす!」
言うが早いか、十四松が大声を上げて突然ナス子の唇を塞ぐ。
「・・・ん?」
「わぁ、姉さん唇柔らけぇね!」
そう言って唇を放すと、もう一度とばかりに腕を引かれキスをしてくる。
「・・・っんん、十四松!ちょっと!!」
両腕で十四松を押すと、十四松の体が視界に入る。
もう私の知らない立派な男の人の体だ。
前にチラっと見てしまった時は何も感じなかったのに、今は少しドキドキしている。
「姉さん、他の皆ともキスしてたでしょ?ボクだって我慢できないよ~ズルイって思ってたし!」
まさかの、十四松が色っぽく見える。
温泉で赤くなった頬、潤んだ瞳、湿った唇、そして低い声に男性の体。
「姉さんはいつもボクの事可愛い、癒されるって言ってくれて僕もそれが嬉しいけど・・・」
「・・・」
「ボクだってもう大人の男だよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
首を傾げながら言う、珍しすぎるレアな十四松の真剣な表情に、ナス子が横を向くと、十四松は逃がさないよう空いた手でナス子の後頭部に手を回す。
そして、再びのキス。