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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第27章 危険な香りの温泉旅行 動物園に行きました カラ松







「吾輩はカピバラである、名前はまだ・・・ない」

 ベンチで休憩しながら両手で顔を隠しナス子は落胆する。
 その様子を一緒に隣に座っていたカラ松が心配そうに見ている。

「何故、夏目〇石?!あ、えっと・・・いいじゃないかぁ、カピバラはキュートで人気者だろう?という事はナス子も同じくキュートで人気者のグータラという事じゃないかぁ!」

「カラ松、それフォローになってないからね?」

 同じく隣のベンチに座り、少し乱れた着衣のチョロ松がカラ松に突っ込む。
 
「ん~??」

「いいの、カラ松。私も言い返せなかったから・・・暴力で訴えるしかなかったの・・・うぅ、クソー」

「なはははは、良かったなーっ!沢山の親戚が出来てさぁ!!これからは動物園にくればお前も寂しくないよねぇ?」

 ナス子の後ろから頭上に腕組みをして顎を乗せるおそ松。
 猫の館の時とは違いもの凄く上機嫌である。

「重いんだけどおそ松!頭が沈む!!!」

「いいじゃないの姉さん、チンパンジーよりかはカピバラの方が可愛く見えるんだし♪私カピバラに似てるって言われるんですよ~って言った方が絶対に外ではウケるよ!」

「カピバラ可愛いよー?!」

「猫には適わないけどね・・・」

「全てがフォローになってない・・・」

 チョロ松と同様の突っ込みを入れるナス子。
 だがカピバラは好きなので、もうそれでもいいと諦めたのだった。
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