第25章 危険な香りの温泉旅行 動物園に行きました
「で、ナビ設定する?凄い古いやつだけど、もしかしたら動物園も出てくるかもしれないしさ!」
「いや、それは使わない」
「え、なんで??ナビ設定した方が楽でしょ??」
「コイツを使ったら・・・・・・・・・・負けなんでね」
「えぇ?!どゆ事ぉーーー!!?じゃあ、携帯のナビにする?」
「それも必要ないさ。そいつも使ったら・・・・負けなんでね」
「じゃ、じゃあ宜しく??」
「イグニッション」
一切意味のわからない会話にナス子は首を捻る。
だがナビを何故か拒否るカラ松の意見を尊重し、自分はまたゲームを始めるのだった。
たまにマトモでたまにイタく、たまに残念。
それがカラ松の長所であり短所だと思うが、そんな弟も可愛いと思うので、今の所はナビに頼らず目的地へと向かう事にした。
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結局、語尾でニッションニッション言うカラ松の運転により何時間か迷った末痺れを切らしたチョロ松がアナログの地図で道案内をしながらやっとの事目的地へとたどり着いた。
「ほら見ろ!だから僕が助手席に座るって言っただろ?お前が座った所でなんっっっっっの意味もない!!寧ろ弊害でしかない!!」
「だってスマホの電池切れちゃって・・・昨日上手く充電出来てなかったんだもん、スマホのナビも使えない、車のナビも動物園出てこなかったしぃ~」
道に迷った時、またトド松のスマホを借りようともしたがやはりカラ松はそれを使うと負けだと意味のわからない事を言いそれを拒否した。
結果、目的地への到着時間は3時間程遅れている。
今日は特に夕方から旅館にいればいいので時間はまだまだたっぷりあるが、中々到着しない車の中で十四松はチョロ松とはまた違う意味で煩かったし、おそ松は駄々をこねる始末。