第25章 危険な香りの温泉旅行 動物園に行きました
「待って待って十四松、お前の話だとナス子の着衣の乱れた淫らな姿をお前が丁寧に着せ戻してやったように聞こえるんだけど?」
どうしてこうチョロ松はわざわざ誤解を招きそうな事ばかり言うのだろうかとナス子は心で思ったが、相手はシコ松だもんな、仕方ないよな、コイツは。
と思いながらもスルーを決め込む。
「つまり、ナス子の乳房を見たと・・・そういう事だよね?」
乳房言うな、乳房。
チョロ松の妄想がおかしい方向へと向かって行く。
朝から元気なものだ。
「えー、十四松ってばナス子のおっぱい見たのぉ?」
浴衣をモタモタと着直しながらおそ松が会話に混ざる。
おっぱいと言えば前におそ松にカップのサイズを聞かれた事がある事を思い出し、ナス子はおそ松を睨む。
「いやいや、俺なんもしてないからね?!したのは十四松だろぉ?」
「見たよ!おっぱーい!!タッティーーーー!!!」
「落ち着け十四松、見たって言うのはその・・・、まさか生じゃないよね?!」
タッティ事情に関してはやはり聞かなかった事にして、そのまま話を聞く。
「んーっとね・・・ん?僕なに聞かれてたっけー??」
「いい!もういいよ十四松!!ありがとう、直してくれてっ」
元々朝が苦手なナス子はいつも以上に馬鹿な頭が回らない。
とりあえずわかったのはトド松も危険。
十四松はまだセーフだという事だ。