第23章 危険な香りの温泉旅行 それから
「なんかさー」
ナス子の発言に安堵し、力が抜けた5人の兄弟達もうつ伏せになり足をパタパタとさせながらナス子とチョロ松を囲み見ていると、トド松が口を開いた。
「浴衣で足開いて跨ぐのってエッロイよねぇ~」
「だな、またタッティしてしまいそうだぜ・・・フッ」
「・・・ご奉仕してるみたいでちょっとそそるよね、相手がナス子でも・・・」
「いいなぁ、僕もマッサージされたいな!」
エロイと言われ、またナス子は自分が今何をしているのか自覚した。
習性がナス子の行動をことごとく追い詰めて行く。
「お前は何回俺らにパンツ見せてるわけぇ?それとも見せたいとかぁ?」
寝転がっているおそ松はニヤニヤしている。
決して見せたい訳ではない。
だがしかし見えてしまうのだ。
なんという事態・・・。
またもパンツお披露目会を行ってしまった。
足を閉じようと体を動かすと、ナス子の下にいたチョロ松の様子がおかしい。
「んんんんんん~~~~~~!!」
何かにこらえるよう、おかしな反応を示す。
今まで自分相手には一度もそんな事はなかったのに・・・浴衣ってだけでそうなってしまうものなのか、凄ぇな浴衣マジック!!などと思いつつも、ナス子は呆れ顔でチョロ松の腰から足を退けた。
「おかしいでしょ、相手私だって言ってるのに。このシコ松が!」
「シコ松が!!」
おかしくなったチョロ松の顔をおそ松とトド松が踏む。
その様子を見ながら、本当に見てて飽きないよなこの兄弟、とナス子は心の中で思った。
「うーん、浴衣じゃ下着見えるし他の皆にもマッサージするって言ったけど無理だねー」
「「「「「え━━━━━━━━━━っ!!」」」」」」
「パンツ見えてるって教えてくれたのそっちじゃん、私だって見せたくないし、アンタ達も見たくないもの見せられても嫌でしょ」
「の・・・ノンノンノン!!!おっ俺は全く構わないぜぇ?それにマッサージされてる時は見えない訳だしな!いつだって準備はできてるぜ、カモーンシス」
「そうだよっ、ナス子姉さんのパンツ見たくないから突っ込んだ訳じゃなくてただ見えてるよって教えただけだし!!!ぼくだって疲れてる所いっぱいあるしやってよぉ~」
「いや、それはそれでも見えるならヤダよ!!」