第23章 危険な香りの温泉旅行 それから
真っ当な意見である。
女性らしさの欠片のない、自分の恰好など普段どうでもいいと思っているナス子でも、さすがに下着を見せながら施術をする趣味は持ち合わせていない。
「ヤダ!!!俺にもしてくれないと拗ねるぞ俺っ」
「おそ松もう最初から十分拗ねてるでしょうが」
「チョロ松交代!!!」
「おい、運転してたのは俺なんだからそこは労われよお前ら━━━━━━━━━━!」
結局誰がナス子からマッサージを受けるかで喧嘩になり、夕食の時間になった。
折角気分がノってきていたナス子は複雑である。
もっとほぐしたかった・・・。
自分の手をワキワキ見ると残念そうに溜息をつくナス子だった。