第21章 危険な香りの温泉旅行 松達の松を見た
中を見回すとシンプルなカゴタイプの荷物入れの中に誰の荷物も入ってはいなかった。
「マジか・・・時間ないのに」
足早に男風呂を出て今度は混浴風呂へと入る。
混浴という事でコチラも気兼ねなく堂々と扉を開けられる。
最早モンスターが消えてしまうまで後少し。
まさか混浴になんてアイツらはいないだろうと思うが、一応念の為だ。
堂々と扉を開け確認の為中へと入って行く。
すると
同じ顔が一瞬真顔でコチラを見たと思ったら矢継ぎ早に・・・
「うっわ、マジかよぉ!」
「え!ナス子何故ココにっ?!」
「ちょ、ちょ、おまっ・・・」
「・・・・へ~やっぱ寂しかったの」
「わぁっ、ね、姉さん?!」
「え、ねえさ・・・キャーーーー!!!」
ちょ、キャーって、待って下さい。胸隠すな!
ナス子の動きは茫然と前にある松達の裸で混乱しているが、
鈍る脳内の中、トド松の叫び声だけには何とか突っ込めた。
しかし・・・・・・・・・こんな事があっていいのだろうか。
今ナス子の前には松達の松が立派に松してる。
いや、なんと例えようか。
とにかく全裸の松達を見てしまったのだ。
先ほど一緒に混浴に入ろうなどと冗談で誘ってきた松達も、さすがに慌てて股間を隠す。
あのゲスいおそ松すらもだ、イガーイ!
「ご、ごめん!!!!!」
言うとナス子は顔を真っ赤にし、ゆでだこのようになりながら後ろを向く。
その瞬間慌てて六つ子はパンツを履くと浴衣に着替えた。